「北日本随一の経済都市」の象徴
国指定重要文化財 旧日本郵船株式会社(NYK)小樽支店は1906年に完成した、日本の近代洋風建築完成期を代表する建物の一つです。さらに、地元産の石材を使用した石造2階建の本建物のつくりは重要文化財の中でも珍しいです。設計者は佐立七次郎(さたちしちじろう)(1856‐1922)、日本で最初の建築家養成機関、工部大学校造家学科の第一期卒業生4人のうちのひとりです。英国の建築家、Josiah Conder(1852‐1920)に学んだ「近世ヨーロッパ復興様式」を忠実に守りながら、重厚さと繊細なデザインを両立させた石造2階建の作品です。
細部にわたる美しいデザインと建築美をお楽しみください。
明治末期における本建物と街並みの様子
(小樽市総合博物館所蔵)
日本郵船株式会社小樽支店
新築規矩形尺度弐拾分之一図
(小樽市総合博物館所蔵)